ヨガ

ソーシャルスキル を含む中学1年生のヨガ

ヨガはどこまで可能性を秘めているのだろうか?

10連休明けの今週は、子どもたちも先生も

学校モードに切り替え中。

そんな中、体育で中学2・3年にヨガを、

1年生全体に対しては、ソーシャルスキルトレーニング の

要素を含むヨガを行いました。

不登校、登校しぶりが見られるとの状況のため、

何かきっかけになれば・・・という管理職の想いが詰まったタイミングでした。

 

連休明けの不安定さ

 

この時期、ようやく同じクラスのメンバーの

性格や特性がわかってくるため、

ちらほらと不登校が出始めたり、

いじめが始まったり、と

トラブルの予防に重要な時期です。

そのため、

担任としては子どもたちの”色々な顔”を

知りたい時期になります。

スクールカウンセラーとしては、

全員面接を始めるか、否か、の時期であり、

子どもの性格・特性を把握するため、

授業観察だけでなく、

クラスでの学活や総合の時間の

自然なやり取りの様子を見られると、

今後の見通しが持てるため、

この時期にエンカウンターなどの

活動を取り入れることがあります。

 

 

今回は、ヨガにおいて、

「ソーシャルスキルトレーニング の要素を入れられないか」

ということで、ヨガゲームを自分なりに検討してみました。

色々考えた結果、木のポーズを基にした伝言ゲームを

クラス委員に伝えるというゲームにしました。

 

クラス委員を列の前に並ばせたのは、

子ども同士で切磋琢磨できる環境を作って欲しいという

願いも込めていました。

最近では、委員長や班長になりたがる子が少ないのです。

理由は、目立ちたくない、誰かに嫌われたくない、からです。

 

 

呼吸・ポーズの後にヨガゲーム!

 

2種類の呼吸法の練習をした後、

ポーズをいくつか紹介して、取り組んでもらいました。

犬のポーズは、できない子ども続出でしたが、

8割はチャレンジしてくれました。

 

後半はヨガゲーム!

 

やり方は、木のポーズを難易度によって3つに分け、

そのうち1つを選択し、前の仲間に伝達していくというもの。

言葉では説明せずに、体の動きだけで伝達していくため、

しっかりを目を合わせて相手の様子を見たり、

確認しあったりする作業が必要です。

このゲームにおいては、「どこが1番早く伝えられるのかな?」と

競争させるものの、次の通りに褒めていきました。

1番速かったチームについては、

「相手の様子を見てすぐにどの木のポーズか、判断できましたね」

1番遅かったチームについては、

「体のどこが伸びているか、しっかり見て、呼吸もしっかりしていたね」と、

それぞれの取り組みを明確に言語化しました。

そのため、勝っても負けても大きな拍手を送れるかな、と

考えました。実際、拍手をしてくれる子が大多数。

一安心の瞬間です。

 

ヨガって意外と難しい!!

 

子どもたちの感想は、「猫のポーズが意外と難しかった」という

声が大きく、私自身、今のテーマが猫のポーズができない

子どもたちにどうやって伝えるか、でしたので、

今年度のテーマだと感じました。

また、「腰が痛くなった」という声もあり、

反り腰のまま、色々なポーズにチャレンジすることの

難しさや、ヨガマットがない中でどこまで膝立ちのポーズをするのか、1学年全体で行うメリットはあるが、

後ろの見えにく生徒に対する配慮は必要で、

アシスタントはもう2人いると良かった、などの

反省が残りました。

 

100万回「ありがとう」と言ってみる!?

 

学校ヨガでは、深い眠りにならないように、

シャバアーサナの時間、私は、色々とメッセージを語ることに

しています。

今回は、悩みに悩んで、

マインドフル・ゲームの1つ「優しい祈り」を採用し、

私なりにその場で思いついたことをゆっくりとしたペースで

語りかけました。

最後のシャバアーサナの最中では、

「ありがとう」と○○な子に言おう!というワークを

取り入れてみました。

○○な子ってどんな子でしょう?

それは、当日子どもたちの表情を見ながら、言葉を選んで話しました。

 

取り組んでくれた子は半分いたらいいなと思いますが、

どうでしょうか・・・?

 

学校ヨガはあくまでもきっかけ

 

ただ、まずはヨガは

 

・呼吸を大切にすること

・みんなで協力すること

・自分とみんなにありがとうと感謝すること

 

この3つは伝えられ、まだまだ課題は山積していますが、

 

一つのきっかけにはなれたかと思います。

 

心から感謝していること

 

実は、授業をするにあたり、

いくつか心配な点がありました。

それは、とある体の病気(慢性疾患)があり、直接、私に「~なのでできません」と

言っていた生徒。

とても不安そうな表情をしていました。

私は、「そうか、大丈夫。このポーズはできそうだったら

やってみて。でも、みていることもとても大事だから見ていてね」と

伝えました。担任も心配そうにしていました。

・・・

が、結局、一緒に取り組んでくれたこと、

自分で判断して難しいポーズは、列から離れたこと、

その様子を見れたことは、心から嬉しいことでした。

 

中学生とヨガ、奥深いです。

 

 

 

最後に・・・

ポーズを行なっている間は、ぐちゃぐちゃになり、

私語も多くなっていたのに、

伝言ゲームの最中や後に

自然と私語がなくなり、

列がまっすぐになっているのを壇上から眺めるのは

心と体の変化なのでは、と感じました。

 

 

 

 

ヨガの講師として、こちらの学校へ

今年度、お世話になります。

届けたいこと

 

 

唯一無二の「自分」に出会う

一生懸命生きてきたはずなのに、ふと無力感に追われる・・

こんなになんで忙しいんだろう?と疑問に思う・・・

 

教育の現場で長く働いていると、そういう気持ちを持つ<先生>に出会うことがありました

また、子育てに悩む保護者の方々が、”自分らしい人生”を送れていないことにも気づきました

 

専門知識を深めて、仕事にも自分の人生を豊かにすることにもつながるための

講座と相談をcandrika promovel では広げています

 

臨床心理士・公認心理師・ヨガ講師(RYT500およびキッズヨガ 、MBSR、アンガーマネジメントなど多数の研修資格を取得)の太田千瑞が

自由自在に生き抜く方法を皆様へお届けします