MENU
ヨガ

中学生へヨガを教えるときに大切な5つのこと

【中学生のヨガクラスを作る過程】

 

私が中学生のヨガクラスを作る時に
行なっている流れは大まかに
以下の5つです

①どのような生徒が多いクラスが先生に聞く
(不登校・発達障害の子が何人いるか)

②今、学校ではどのような行事があるか確認する
(中間・期末テスト、運動会・文化祭など)

③男女別か男女混合かを聞く
(手汗問題、並び方問題を防ぐため)

④ヨガクラスのレッスンプランを学校に事前に提出する
(保健・体育・総合のいずれかを伺い、指導案を作る)

⑤当日参加してくださる先生が誰か確認する
(管理職なのか、体育の先生なのか、担任なのか
実はこれが結構大事!!!)

 

では、それぞれ解説していきましょう

 

どのような生徒が多いクラス?

 

基本的に1クラスに40名近くいる生徒

まずは、その男女比でクラスの雰囲気は異なります

女子が極端に少ないクラスですと

なんだか騒がしかったり、

男子が少ない場合にもアンバランスさを感じることもあります

もちろん性別の問題ではなくて

構成されるメンバーによっても違うでしょう

 

当日、普段お休みしている不登校傾向の生徒が

 

「ヨガだから来た」なんてこともありますから

 

事前に伺っておくことも重要です

 

また、昨今増えていると言われる

発達障害の生徒がいるか、も確認しています

 

一斉指示を聞き逃してしまうことが多いでしょうから

横でアシスタントの先生にポーズをとってもらうか、

担当してくださる先生に次のポーズのイメージを

伝えてもらうこと、も重要でしょう

ここで、おさえてほしいことは、

誰が不登校で、発達障害であるか、

が重要なのではないということ。

重要なのは、

<レッスンのテーマ>=クラスの雰囲気

であること。

 

学校で行うヨガ、です。

クラスの雰囲気がより良くなることが根底の願いです。

ですから、クラスの持つ雰囲気、それが大切だと考えています。

 

 

学校行事は何があるか?

 

大人が子どもの頃を振り返ってみて、

どのようなことが思い出に残っていますか?

遠足は楽しかったですか?

運動会は苦手でしたか?

 

文化祭で友だちとケンカになったことはありますか?

 

学校行事は大人になり、親となると

とても楽しみで、写真に残そう、

あれもこれも準備しなきゃ、

なんて思う方も多いはず。

 

一見、楽しそうな学校行事も

子どもたちにとってはストレスの元凶であることも

しばしば・・・。

 

特に運動嫌いの子どもにとっては

運動会前の朝練習なんて苦痛ですし、

並んで歌う合唱コンクールの練習は

仕切るタイプの子が真面目であればあるほど

窮屈に感じる時間であるかもしれないのです。

 

ヨガの授業を行うときは、何月でしょうか?

前後に定期テストはありませんか?

 

全く同じクラスであっても見せる表情は激変します。

 

そんなところからもヨガポーズの選択が変わって来ます。

 

各学校で少しずつ異なる学校行事のタイミングを

きちんと事前に確認しておくことは

とても重要です。

 

子どもたちにとって楽しい行事はがんばりストレス

子どもたちにとって苦手な行事は耐えるストレス

 

この2つのストレスがあることを

念頭に置いておくことが大切だと考えます。

 

 

男女別か男女混合か?

 

中学生は思春期のど真ん中。

 

誰が誰を好きで、

誰が誰と付き合って・・なんていう噂話から

性的な興味はより具体的に。

 

こういった中で、男女一緒にヨガをする

メリットもデメリットもあるでしょう

 

特に配慮が必要なのが、

 

並ぶ順番とヨガポーズの選択

 

大人のヨガクラスでは

ウォーミングアップでよく用いられる

猫のポーズと下向きの犬のポーズ

 

このどちらもどうしても

お尻が目立ってしまうポーズです

 

とても背中が伸びて気持ちいいものですが、

子どもたちとしては、

恥ずかしくてたまらないポーズたちです。

 

女子が前で男子が後ろの並び順で

このポーズにチャレンジするためには

事前の丁寧なポーズの効果の説明と

広い場所・空間が必要になってきます

 

はじめてのクラスであれば、

・なぜこのポーズがあるのか

・ポーズの効果の説明

・恥ずかしいときはお休みする

・まず、自分の体の感覚を観察する

といったことをインストラクション(指示)しています

 

効果がほぼ同じで別のポーズで代用できることもあります。

私は、

あぐらのままで背骨の動きを見たり、

三角のポーズを使って

お尻周りの筋肉の伸びを感じてもらったりすることを

採用することが多いです。

 

レッスンプラン(指導案)を事前に提出する

 

学校でのヨガ

ヨガスタジオのヨガと異なることは

成績になること、つまり、評価をする対象に

ヨガがなること、です。

 

評価の仕方は、体育の中でも興味関心意欲、

で行うなど、できますし、

決して”いい・悪い”のジャッジ、では

ありませんが、

ヨガに向かう姿勢を残しておくことは

とても大切です。

 

授業後のアンケートも

よりヨガを伝えるにあたり

参考になることを書いてくれるため、

推奨します。

 

また、どの授業の中でヨガを行うのか、

ということも重要です。

 

具体的には、

・体育:体ほぐし運動

・総合:ストレスマネンジメント

・道徳:社会性のトレーニング

といったテーマが挙げられるでしょう

 

ヨガは心と体をつなぐもの

心に重きを置いたレッスンテーマでもOKですし、

体に重きを置いたレッスンテーマでもOK。

 

教科によって変えて行くことができる

柔軟さが大切である一方、目的がはっきりしていること、

それを学校の先生方にも理解していただくことが

大切だと考えます。

 

先生もヨガするの?!

 

ヨガをしているときに

担任の先生が一緒に行ってくださること

これはとっても子どもたち大きな影響があります

 

時には

「え、先生、めちゃ体硬いじゃん〜」

「先生、できるの?すご〜やば〜」

なんてことで盛り上がります

 

ヨガの持つ素晴らしさの1つ

その人自身の心の綺麗なところにスポットが当たる

 

ということが起きるのか、

 

ヨガの後の

子どもと先生との距離が近くなる瞬間を見ることが

私にとってはかけがえのない幸せな時間です

 

何より、校長先生が

一生懸命ヨガに挑戦される姿は

子どもたちの心が大きく揺れる瞬間でもあります

 

やはり大人の行動が子どもの心を揺さぶる・・・

のかもしれません。

 

ヨガの持つ奥深さを

先生も生徒も一緒に共に感じ、気づき、

共に語り合うこと

 

これが重要なことであると考えています

 

 

まとめ

 

私がヨガを初めて学校で教えた時

 

不良少年が多いクラスは

私の声が届くことなく

担任の先生の怒号が飛び、

叱られ、ようやく並べたことがありました。

 

結局ハードなバランスポーズを

畳み掛けるように行ったところ

集中し、最後には前を向き

シャバアーサナへと移行できましたが

 

「担任の先生が叫んで静かにさせ、ヨガさせる」

これはそもそもヨガではない

 

と感じ、研究し、ヨガクラスを

はじめる前段階こそ

工夫する必要があると思いました

 

最低限、

この5つのポイントを外してしまうと

ヨガクラスの深みが変わってしまう

その反省と後悔から、

必ず行うようにしています

 

 

参考になれば幸いです

 

 

 

講座の案内・スケジュールの案内を

行っております

ご登録はこちらから

 


届けたいこと

 

 

唯一無二の「自分」に出会う

一生懸命生きてきたはずなのに、ふと無力感に追われる・・

こんなになんで忙しいんだろう?と疑問に思う・・・

 

教育の現場で長く働いていると、そういう気持ちを持つ<先生>に出会うことがありました

また、子育てに悩む保護者の方々が、”自分らしい人生”を送れていないことにも気づきました

 

専門知識を深めて、仕事にも自分の人生を豊かにすることにもつながるための

講座と相談をcandrika promovel では広げています

 

臨床心理士・公認心理師・ヨガ講師(RYT500およびキッズヨガ 、MBSR、アンガーマネジメントなど多数の研修資格を取得)の太田千瑞が

自由自在に生き抜く方法を皆様へお届けします