ヨガとトラウマ
ヨガに出会った頃、
大学院の同期から
感覚統合や動作法との類似点を
教えてもらい、
それも同時に学んでいましたが、
いつも杉山先生の著書や論文のチェックは
怠らないようにしていました。
最前線であり、
先生の著書や論文は、
目の前に患者さんがいる感じが
とても伝わってきて、
子どもの変化が
すっと心に染みてくる文章です。
臨床心理士として感じたインスピレーション
その杉山先生が
「EMDRと自閉症スペクトラムの子どものフラッシュバックについて」
という視点で治療されていることと、
「ヨガのアーサナにおいて、ドリシティ(視線)がとても大切」
という視点で練習を師匠から伺って
”子どもにヨガを教えること=
統合的総合的な支援”
ではないか、という考えが確信に変わりました。
それまで箱庭療法とカウンセリングで
どうにか子どものトラウマと
向き合ってきた私。
体に残るトラウマの処理
ひどい性虐待の子どもたちは
そのことを”言葉”にすることを果たしてするだろうか・・?
年齢が低ければ低いほど、体にしか記憶は残らないのでは・・
その観点から私は、このような想いを持ちました。
トラウマとともに生きるとは
進路選択後や私の担当を離れた時の支援
例えば、何か、お守りのようになる
リラクセーションを
プレゼントすることはできないのか・・・という
私の欲張りな想いから
少しずつ子どものトラウマと
向き合ってきました
その”お守り”が私にとっては、ヨガであったのです。
発達性トラウマ障害の未来
本書は、子どものトラウマといったらという
大御所の対談から始まります。
大変読みやすく、最前線でとにかく子どもに
寄り添ってきた先人の技が伝わってきます。
また、師事する伊藤華野先生の
ご投稿もあり、子どもの心への支援として、
ヨガを選択している方は、必読書です。
(マインドフルネスはもちろん、
認知行動療法の歴史や技法もご存知であれば
なお理解が早いです)
伊藤先生も私も児童養護施設への支援を行なっていますが、
本当に予期せぬ発言や行動や
こちらの心がえぐれるような体験を
聞くことがあります。
何ができるのだろう?と常に限界を感じます。
強い子どもたちに支えられて
それでも、子どもたちの強さを常に教えてもらい、
(心が強いことやトラウマを乗り越えることが
目標であるという意味ではありません)
また、前を向く子どもたちを支える先生の想いを聞いて、
どうにかカウンセラーとして、その輪に存在しています。
伊藤先生の子どもヨーガは、魔法の風。
やわらかい言葉の選択で、子どもたちは傷ついた心と体を見つめる勇気を持ちます。
私もそうなりたい。
なんと今月9月のジヴァムクティヨガのテーマも
トラウマなんだとか。
幅広い概念となったトラウマ。
子どもでさえ使う言葉、トラウマ。
改めて学ぶことが必要そうです。
オススメの本はこちらから発達性トラウマ障害のすべて
学校のために、学校で生まれた。
Yoga Ed.の歴史は、
1999年、のサウスセントラル・ロス・アンジェルス・チャータースクールで始まりました。
ロス・アンジェルスの中でも犯罪、貧困、暴動が多い地域にあるこの特進校では、生徒たちが、学校の内外において、健全な生活を過ごすためのライフスキルを身につける必要性に迫られていました。
この必要性が、慈善家で、かつ自身も長年にわたりヨガを教えていたタラ・グーバーに強い影響を与え、この特進校にてYoga Ed.を生み出すことになったのです。学校の状況を効果的に改善させるべく、心身の健康維持の為のプログラムを立ち上げることに没頭するうちに、タラは、学校の健全性を高め、また、人生の困難に立ち向かえる術を、子どもたちに身につけさせるためのヨガカリキュラムを作り上げることの出来る、情熱を持ったヨガ教育者達のグループを発足しました。そのプログラムは、驚くべき成功を遂げました。
特進校の共同経営者であるケヴィン・スヴェッドは、「ヨガの効果に疑いの余地はない。我々の生徒は、心身の健康維持全体、つまり、身体、健康を意識する力、ストレス管理力、集中力、学校活動、他者への尊敬と自尊心の構築において改善が見られた。」と賞賛しました。「我々は、本校にて期待される高い達成感を保つために、ヨガは有効かつ価値ある要因であると考える。」
<Yoga.ed サイトより抜粋>