起立調節障害をヨガで改善するために
お子様がこのような状況でしたら、
「起立性調節障害」という視点を持つことが1つの対処方法になり得るかもしれません
起立性調整障害とは
起立性調節障害とは、自律神経障害の1つです
朝、起きられないという症状は、
不登校の原因ともなりがちなこの症状・・・
一体、どういう症状があるのでしょうか?
「起立調節障害」のサブタイプ
起立調節障害とは、先にも述べたとおり
自律神経のアンバランスさによって
起きてしまうものです
立ちくらみやめまい
起立時の気分不良や失神
入浴時や嫌な事で気分不良
動機や息切れ
朝なかなか起きられず午前中調子が悪い
顔色が青白い
食欲不振
腹痛
倦怠感
頭痛
乗り物酔い
<症状3つ以上+サブタイプのいずれかに合致する場合に診断される>
(起立性調節障害のホームページ 参照のこと)
特に思春期に起こりやすく、
その罹患率は5〜10%というからおどろきです
そして、大切なことはサブタイプがあるということです
サブタイプは
①起立直後性低血圧
②体位性頻脈症候群
③神経調節性失神
④遅延性起立性低血圧
小児科医の先生に伺ったところ、
この「神経調節性失神」は、中でも配慮が必要で、
1番気をつけるタイプであるということでした
大切なこと その1
症状は一生続くものではない
朝、起きられず、欠席が続く、親子関係も悪化…ともなれば
誰でも人生に絶望し、未来なんてないと思ってしまい、
悪循環になります
しかも、受験生の学年であれば、
「高校にいけるのだろうか?」
「そもそも行ける高校はないのではないか」と大きな不安となります
これに対して、
保護者、担任やスクールカウンセラーはどういう対応が良いのでしょうか?
「しっかり体調に合わせて休みなさい」
その多くが、気持ちを理解して、
優しく声をかけてくれることが多いと思いますが、
子どもたちは、
その言葉さえ信じられなくなり、深く悩んでいきます
「本当はサボりだと思われている」
「学校に来ない方が迷惑かけないからいいんだろう」
予防や改善にオススメなこと2つ
ヨガのポーズで自律神経のバランスを整える
「医師のアドバイスのもと、登校する時間、頻度を決めていこう」
と生活のリズムを整える方針が見えてきたら
「登校できた日や体調が落ち着いてる日は一緒にヨガをしよう」
と、提案して取り組んでいくことをオススメします
(自律訓練法も効果的な方法の1つとされています)
(体位性頻脈症候群などについての説明の詳細はこちらを参照してください)
オススメのポーズは
チャイルドポーズです

目覚めた後、このポーズでゆっくり体の変化を待ちます
写真のように、枕やタオルなどで高さや重さを作ることで
さらにリラクゼーションが高まると思いますので、
子どもに確認しながら準備していくのも良いでしょう
起立性調節障害は、季節や心の調子によっても
体調に変化が見られることがあります
無理のない範囲で、朝、起きたらこの姿勢で
ゆっくりと体の目覚めを待ってみることも良いかもしれません
大切なこと その2
子どものつらさと保護者のつらさは異なるようにおもいます
子どもに対しては、「なぜ?どうして?」という自分の体調が自分の意思で
良好にならないことへの不全感を
共有していくことが大切だと考えます
学習や進学に関しても、
いつまでにどうすれば進学の手続きができるのか、
しっかりと学校と相談しておくことがもちろん大切です
注意すること
なお、起立性調節障害だと保護者は思っていたが、
例えば、甲状腺の病気など身体的な別の疾患が原因だった例もあるため、
医学的な視点を持つことも重要です
特に、薬による失神が予見される場合などは、主治医から
治療方針を伺うことが学校生活を支えることにつながります
その旨をきちんと保護者へ説明して、情報交換を
積み重ねることが必須となります
大切なこと おまけ編
その子の症状を大人が勝手に決めつけない
ということです
その子が感じていることを全て言葉にできるわけではないし
身体で表現される情報は
わずかであることも多い
原因や取り巻く環境は複雑であるから、
数日で判断するよりも、
「〜かもしれない」と
“なんとなくの把握”にとどめ、
季節が流れるように共に症状と折り合いをつけていきたい
2・3年かけてしっかり治ったケースや
6年かけてゆっくり治っていくケースなどを見れば見るほどに
誤診がなく、しっかりとサポート体制が作られることを祈っています
思春期には大切な時間が凝縮されている中で、治療にかかる時間を考えれば
心の奥がキュッとしてしまいます
どうか1人で抱えず、つらさが和らいでいくことを望んでいます
対応方法 失神の予防として
血管迷走神経反射が起こる場合に・・・
※血管迷走神経反射とは:
神経の調節が、上手くいかないために脳の血流が不足して起こる失神です。
副交感神経と交感神経の働くバランスが崩れることが原因で、
起こると目の前が暗くなって一時的に意識を失います。
健康な人にも起こることがあり、必ずしも病気だとは限らず、
長時間立っている状況や発熱、入浴後などに起こることが多いです。
症状や状況から診断されることが多く、検査を必要とすることは多くはありません。
基本的には経過観察を行い、脱水を起こしているときには水分を摂取します。
失神がたびたび起こる場合には、薬物療法を行うことがありますが多くはありません。
神経調節性失神の診療は内科や神経内科、脳神経外科で行われます。
<MEDLEYより引用>
・子どもの訴えに耳を傾ける
・できる範囲で時間を決めて起きる練習をする
・できる範囲で体を整えるヨガや訓練をする
最後に・・・・
孤独を感じて、長期の不登校となり、
将来を悲観的に考えている子どもたちが
少しでも減ることを祈っています。
お問い合わせはこちらからもお受けしております。

学校のために、学校で生まれた。
Yoga Ed.の歴史は、
1999年、のサウスセントラル・ロス・アンジェルス・チャータースクールで始まりました。
ロス・アンジェルスの中でも犯罪、貧困、暴動が多い地域にあるこの特進校では、生徒たちが、学校の内外において、健全な生活を過ごすためのライフスキルを身につける必要性に迫られていました。
この必要性が、慈善家で、かつ自身も長年にわたりヨガを教えていたタラ・グーバーに強い影響を与え、この特進校にてYoga Ed.を生み出すことになったのです。学校の状況を効果的に改善させるべく、心身の健康維持の為のプログラムを立ち上げることに没頭するうちに、タラは、学校の健全性を高め、また、人生の困難に立ち向かえる術を、子どもたちに身につけさせるためのヨガカリキュラムを作り上げることの出来る、情熱を持ったヨガ教育者達のグループを発足しました。そのプログラムは、驚くべき成功を遂げました。
特進校の共同経営者であるケヴィン・スヴェッドは、「ヨガの効果に疑いの余地はない。我々の生徒は、心身の健康維持全体、つまり、身体、健康を意識する力、ストレス管理力、集中力、学校活動、他者への尊敬と自尊心の構築において改善が見られた。」と賞賛しました。「我々は、本校にて期待される高い達成感を保つために、ヨガは有効かつ価値ある要因であると考える。」
<Yoga.ed サイトより抜粋>