カウンセリング

「様子を”どうやって”見る」のか、答えられないのは◯◯専門家

臨床心理士は話しか聴いてくれないという不満

筆者太田は、教育委員会・巡回相談(幼保小中)・就学前機関の療育相談・

スクールカウンセラー・大学附属の相談室(研究施設)において、

発達障害などのご相談に応じて参りました。

その中で保護者の方や教師の方、職員の方からよくいただいたご感想は

このようなものでした。

 

先生、本当にカウンセラーなんですか?

 

 

こんなに細かく説明してくれた人はじめてです

 

 

なぜ、そこまで子どもの変化を予知できるのですか?

 

どうやら私が行なっている相談(カウンセリング)は、

他の臨床心理士とは違う部分があったようです。

その違いや私自身の臨床観について、

こちらの本で用いられている言葉をお借りしながら

省みることとします。

 

「生活モデル」とは何か?

 

子どもや保護者の方を支えるにあたり、3つの対応モデルという

視点を持つことが重要です。

 

それは、

  1. 医療モデル:原因をみつけて診断して治療する
  2. 療育モデル:訓練・リハビリ・グループ療育・心理発達検査を行う
  3. 教育モデル:学習支援、学校集団の対人関係を伸ばす

の3つです。

 

①医療モデルは、医師が担い、

②療育モデルは、作業療法士・理学療法士・臨床心理士・保育士・保健師などが担い、

③教育モデルは、教師が主に担います。

 

しかし、発達障害への支援を考えるとき、

「誰が」「どういう支援」をするか、

「どんな支援がマッチしているか」を、”役割分担”して検討していくことが

大切であり、上記の3つの視点を網羅する必要があります。

どれが欠けてもよくないと、個人的には考えています。

 

つまり、それが「生活モデル」の視点を持つことの大切さになります

生活モデルの目指すところは、「今日より明日を楽しく生きる」に尽きます

 

 

愛の共同作業

 

結婚式で1番盛り上がり、写真に必ず収めるのが、ケーキ入刀。

夫婦はじめての共同作業です。

最高のスポットライトを浴びて

同じケーキでもイチゴから食べる人もいれば、

クリームから食べる人もいらっしゃるでしょう

 

同じケーキを2人で分けて(役割分担して)、

その人が得意とする方法で子どもへの支援を多角的に見ていくことが

子どもの発達支援には、重要です。

 

なぜならば、子どもの成功体験は、

学校・家庭・習い事など、いくつかある全ての環境で積み重ねることが必要だからです。

支援者は、それぞれの立場で、そのケーキ(子ども)が

どのような発達の形(特徴)を持っていて

いつまでにどのようなトレーニングすればいいのか

その場で提案していくことが、保護者や子どもへの”心の支え”になります

ケーキ(子ども)が美味しいうちに(早期のうちに)

食べ始める(支援のスタートさせる)ことがいいのは確かでしょう

そのためには、「チームアプローチ」を形成する必要があります

しかし、誰がリーダーシップを取るのか、マニュアルがあるようで

実際にはありません

学校長である場合もあれば、医師である場合もあるし、

スクールカウンセラーである方が良いこともあります。

そのために、「ケース会議」というものがあります。

しかし、保護者や子どもの気持ちをおざなりにしてしまうと、

保護者の方は、どの人を頼って良いか混乱し、

相談に行ったけれど、「ただ話を聴いて共感してくれたけれど、

何をしたら良いのか、全くわからず、相談に行く意味がないと感じた」という

訴えに変わります

 

そういった中で、筆者は多くの現場で自分の経験と知識を惜しみなくお伝えし、

ご提案させていただくことを大切な心がけとして持って参りました

また、多くの場合、リーダーシップを取らせていただく機会に恵まれました

 

「いま、ここで」の発達特性を言語化する

 

カウンセラーの多くは、受容・共感して、心を支えます。

もちろん発達支援においても、保護者の子育ての苦悩について伺うことは必須です。

しかし、具体的な情報や対応方法についてご提案することもとても必要です。

それには、発達特性と必要な支援を言語化するカウンセラーの多領域の情報量と力量が

試されます。

その点において、受け身ではなくやや強いリーダーシップをとって

アセスメント(見立て;子どもの発達の特徴を整理すること)だけではなく、

どう支援したら、「今日より明日を楽しく生きる」ことができるのか?

を話し合えることが大切なのかもしれません。

 

オープンダイアローグを活用して

 

本稿の参考文献は、支援の実際の事例の提供と、

オープンダイアローグの視点が用いられ、

支援方針の共有の実際が手に取るように分かる本です。

 

発達障害支援の実際

 

このオープンダイアローグは、学生の頃より私が学んできたチーム援助や

チーム学校に近い考え方であると捉えています。

 

子ども参加型チーム援助

 

 

広瀬先生のご著者や研究は、本当に現場による現場のためのものばかりです

この「発達障害支援の実際」は、経験の浅い初任者からベテランまで

学べる良著です

 

 

暗闇に浮かぶ船に、未来への「ヒカリ」を当てる帆のように

 

「誰にどのような相談をすれば良いか」

candrika promovel ではそれを大切にした

オンラインカウンセリングを提供しています

お問い合わせはこちらからも行なっております

 


届けたいこと

 

 

唯一無二の「自分」に出会う

一生懸命生きてきたはずなのに、ふと無力感に追われる・・

こんなになんで忙しいんだろう?と疑問に思う・・・

 

教育の現場で長く働いていると、そういう気持ちを持つ<先生>に出会うことがありました

また、子育てに悩む保護者の方々が、”自分らしい人生”を送れていないことにも気づきました

 

専門知識を深めて、仕事にも自分の人生を豊かにすることにもつながるための

講座と相談をcandrika promovel では広げています

 

臨床心理士・公認心理師・ヨガ講師(RYT500およびキッズヨガ 、MBSR、アンガーマネジメントなど多数の研修資格を取得)の太田千瑞が

自由自在に生き抜く方法を皆様へお届けします