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就学相談

就学相談疑問点シリーズ 心理検査を聞いた後に①

 

就学相談セミナー 心理検査・発達検査

 

この記事では、私が6年間携わり、特別支援教育の根幹である

「就学相談」について解説しています

 

必ず受ける”心理検査”とは

就学相談で欠かせないのが、

心理検査、発達検査になります

病院、児童相談所、地域の教育センター、クリニック、療育機関、教育委員会などで受検することができます

どこで受けるのが、いいとか悪いとかはありません!

臨床心理士、もしくは臨床発達心理士の方が実施してくださいます

公的機関とその他の民間の機関の際は、料金もさることながら

検査のやり方が正しいやり方ではないこともあり、

同じ専門家として如何なものか、と感じたこともありました。

予約が取りづらくても公的機関の方が結果、良いと思いますが、

どうしても検査者と当該児童生徒の相性というものもないとは

断言できないため、どこで誰に受けるか、は保護者として

悩ましい点であります。

 

心理検査の点数を上げるとIQも上がる!?

 

また、残念なこととして、保護者の中には、

何度も何度も検査を受けて、少しでも練習させて点数を上げよう・・・、

とお考えになる方もいらっしゃいます。

もちろんお気持ちは理解できるのですが、

結局のところ、明らかになります。

検査者は、目の前の子どもの過去も未来も、そして、今も

見立てられるように研鑽しています。

そもそも、心理検査は”誤差”といって、ある点からある点までの”範囲”で

お子様の力を把握します。

ですから、今回の結果はどのような意味があるのか

数字だけには囚われない、この2つが大切です。

 

心理検査を聞くのではなく、日常生活に活かす

 

多くの場合、予約に数ヶ月、

所見(結果)は2週間から1ヶ月後(混雑しているともっと遅くなります)要します

結果は、A4サイズの用紙で

2〜3枚の文量になります

(機関や担当した臨床心理士によって、分量が異なります)

どのような支援方法が良いのか、という所見(検査)の後半に

記載されているはずの内容が大変重要です。

様式は、その機関ごとで決まっていることが多いですが、

個人の主観的なコメントがあることもしばしば。

数名の方のチェックがあることが多いので、

間違った解釈はないと思われますが、人の記載することですから

”ニュアンス”の違いがあることは否めません。

よく某サイトの相談コーナーやフェイスブックで

お子様の心理検査結果の数値を載せて、「これ、どう思いますか?」

と悩まれている方をお見かけします。

それでは根本的な子どもの特性理解には至ることが難しいです。

ですから、私たち専門家が目にしても多くの場合、

コメントを差し控えます。

結局、「分からない!」心理検査の結果

 

原因をいくつか挙げてみましょう。

例えば、

「分かりやすい言葉でシンプルに説明しましょう」という記載。

多くの方の所見(結果)で、お見かけするはずです。

しかし、保護者の方としてのご感想の多くは、

「ふ〜ん」「なるほど・・・」「それで????」

に陥りやすいです。

 

何故ならば、大切な観点である、

いつ、誰が、どこで、どのように

「分かりやすい言葉でシンプルに説明する」

ことが書いていない!!

 

これでは、机上の空論。

支援に具体性もなく、厳しいことを言えば、未来も見出しにくい。

 

わからない時にまず行うこと

 

皆さんが支援する側の方であっても、

保護者の方であっても、

必ず、モヤモヤはしっかりと質問することが必要です。

 

しかし、質問とは、一定程度の知識があるからこそ、疑問として

湧き出てきたり、実践を積み重ねてうまくいかないからこそ

さらに湧き出てくるものだと思います。

そのため、以下の点で質問されるとより良い支援が見えてくるのでは

ないでしょうか。

 

「どこで」を明確にする

・学校でできる支援は○○

・家庭でできる支援は●●と場所に分けて確認することが大切です。

 

発達障害を持つお子様の多くが、環境(場所)によって振る舞いが異なります。

安心できる家庭と、集団生活が基本の学校とでは、苦手とする事柄が異なるため、

対応方法も異なることが多いでしょう。

 

また、学校は担任だけではなく、教科担当の教諭など

多くの人が関わります。

同じ気持ちで支援をつなげていくためにも、

心理検査結果を活かしていくことは重要です

さらに活かすためには・・・

心理検査や発達検査の結果を聞いて、深い理解が得られた後、

保護者様もお子様の特徴をもっと理解したい!という気持ちが大きくなります。

「どんな本がオススメですか?」

「わかりやすい本はありますか?」という質問がどんどん増えます。

時には、お子様の特徴に合わせて、2冊程度参考になる本をお伝えしています

ただ、頭でっかちにならずに

目の前のお子さんの困っていることを共有し、どう伸ばすのか、について、

より具体的な支援を検討することは、

 

とにかく”実践を続けること”

これに尽きます。

どうかその大切な一歩として、心理検査の結果が活かされるような

相談が増えることを祈っています。

 

 

 

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一生懸命生きてきたはずなのに、ふと無力感に追われる・・

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臨床心理士・公認心理師・ヨガ講師(RYT500およびキッズヨガ 、MBSR、アンガーマネジメントなど多数の研修資格を取得)の太田千瑞が

自由自在に生き抜く方法を皆様へお届けします