すぐ手に入る「風船」を使って、子どものソーシャルスキルを育くむ遊びをご紹介します。
風船遊びをヨガクラスに取り入れるポイント
私の親子ヨガでもよく使う風船あそび。
子どもは風船大好きですし、無料でもらうことができたり、100円均一で手に入ったりとお手軽。しかも、ケガをしにくいおもちゃの一つです。
風船は効率的に使うことができる上、手軽に試してみることができるので魅力的です。
今回、ご紹介する風船遊びは、親子ヨガですでに取り入れており、
実際に子どもたちに大好評、そして効果も感じられた方法です。
ポイントは、「1、2、1、2、1、2・・・」とリズムをつけ、数を数えながら風船を打ち合うこと。
声を合わせて数を数えることやリズムがあることで、
緊張と不安から落ち着きのない子どもたちが一気に集団として機能し始めます。
ですから、ヨガクラスのはじめに行うことが私は多いです。
人数が多い場合には、ヨガ・ゲームとして後半にペアやチームを組んで
競争させていくのも面白いでしょう
見る力と手先を育てる 「風船とうちわ遊び」のコツ
それでは集団でできるソーシャルスキルのための風船あそびの手順をご説明します。
1大人が高いところに風船を示して、首を後ろに危なくないスピードで倒す
①大人が高いところに風船を示して、首を後ろに危なくないスピードで倒すことを教えます
驚く方もいるでしょう
首だけを前や後ろに、子どもは倒すことはできません
もっとわかりやすく説明しましょう
子どもは背骨をまっすぐに伸ばしたまま、肩を動かさずに、
首の筋肉だけをストレッチできている子は少ない、ということなのです
ぜひよく観察してください
その場で上半身をグニャグニャと動かしていることが多いと思います
2風船をうちわであおいで進め!競争
②風船をうちわで扇いでススメ!競争
風船を仰いで前だけに進める活動です
どんな風に仰ぐと前へ進むか考えること、手首の動きがしなやかになります
うちわに上に風船を置いて、進め!競争
③うちわの上に風船を置いてススメ!競争
両手でしっかりとうちわの縁を持ち、脇を締めた状態で風船を運ぶゲームです
これは、物と物との距離感を育てるだけでなく、
人と人との距離感も育てていけるゲームだと考えられています
周りにも気をつけながら歩く必要性もあり、室内で行ったほうがより
まるで”障害物競走”のようになり、楽しみが増えます
まとめ 風船遊びも立派なトレーニング
- 風船を高く掲げて、首を前後に倒す練習をする(頚椎の弱さがある子は注意)
- 風船をうちわであおいで進め!競争ゲーム
- 風船をうちわの上に置いて進め!競争ゲーム
これで風船遊びを通してソーシャルスキルを伸ばしながら、体の発達を促すことができます。
教室や室内でもできますし、遊びの1つです
なぜ私が風船を遊びをすすめているのか…
それは、見る力と手先を上手くコントロールする力は、
「黒板を素早く写す力」につながっているからです。
しかも、視機能を高めることは、
感情を安定させる脳の部位を刺激することになるのです。
また、ヨガの世界では、視線の向きを1つに絞ってしっかり”見る”ことで
集中することができ、心が落ち着いていくとも言われています
一見、単なる遊びと思われた風船は、子どものより良い成長に
一役買ってくれそうです
子どもの発達は土台から少しずつ…
このように、知らないうちに学習につながる遊びを子どもたちは
実は自ら進んで楽しんでいます
見る力+手先をコントロールする力=集中して文字が書ける
参考:体・手先の動き指導アラカルト 笹田哲(作業療法士) 中央法規
学校のために、学校で生まれた。
Yoga Ed.の歴史は、
1999年、のサウスセントラル・ロス・アンジェルス・チャータースクールで始まりました。
ロス・アンジェルスの中でも犯罪、貧困、暴動が多い地域にあるこの特進校では、生徒たちが、学校の内外において、健全な生活を過ごすためのライフスキルを身につける必要性に迫られていました。
この必要性が、慈善家で、かつ自身も長年にわたりヨガを教えていたタラ・グーバーに強い影響を与え、この特進校にてYoga Ed.を生み出すことになったのです。学校の状況を効果的に改善させるべく、心身の健康維持の為のプログラムを立ち上げることに没頭するうちに、タラは、学校の健全性を高め、また、人生の困難に立ち向かえる術を、子どもたちに身につけさせるためのヨガカリキュラムを作り上げることの出来る、情熱を持ったヨガ教育者達のグループを発足しました。そのプログラムは、驚くべき成功を遂げました。
特進校の共同経営者であるケヴィン・スヴェッドは、「ヨガの効果に疑いの余地はない。我々の生徒は、心身の健康維持全体、つまり、身体、健康を意識する力、ストレス管理力、集中力、学校活動、他者への尊敬と自尊心の構築において改善が見られた。」と賞賛しました。「我々は、本校にて期待される高い達成感を保つために、ヨガは有効かつ価値ある要因であると考える。」
<Yoga.ed サイトより抜粋>