学校不適応

保健室にて行うより効果的なヨガの呼吸法・ポーズ

 

保健室でできるヨガの呼吸法・ヨガのポーズ

 

学校において、相談室と同様に、子どもたちの身体の不調に合わせて、

心の不調のケアを日々支えてくださっているのは、養護教諭の先生方です

そして、養護教諭の先生方も様々な研修を行っています

そちらの研修に呼ばれて、お邪魔してきました

 

保健室でヨガをする目的

 

講義内容のポイントは次の2つです。

 

 

  1. なぜヨガを保健室で行うことにメリットがあるのか
  2. ヨガの効果が大きいと思われる生徒の様子はどのようなものか

 

 

そして、裏の目的は・・・

<いつも忙殺されている養護教諭の皆さんを癒したい>でもありました

 

私の経験を共有して活用していただける機会として、スクールカウンセラーの方の

参加希望もお受けしました。

相談室と保健室の連携は、学校の生徒指導において大変重要ですから、

嬉しいお声でした。

当日の研修の流れ

 

研修の流れは次の通りです。

 

ヨガの概略の説明

呼吸法・ポーズの実践

効果的な児童生徒を具体例を挙げ、説明

相談室と保健室の連携のあり方

質疑応答

 

 

保健室で行うヨガとは

 

①保健室で行うヨガのメリットについて

相談室やカウンセリングは保健室に来ることよりも、まだ敷居が高いことは否定できません
また、どのように相談室を生徒たちに勧めていくのか、についても難しいところです

そんな中で「ちょっとヨガでもしてみたら?」と気軽に勧められるところはとても養護教諭の先生としても誘い文句が増えるため、頭を悩ますことも少なくなります

生徒の多くは、「カウンセリングいくほど病んでないしー(特に女子中高生)」

という雰囲気がありますから、”何だか流行っているヨガ”ができるなんて、面白い!と来てくれたり、
”リラックスする方法が知れるなら・・”とヨガという言葉よりも

リラックスできる方法を教えてくれるよ、と説明してもらえることで相談室のイメージが具体化したりするようです

それからなぜか相談室のカウンセラーは静かな印象もあるので、運動やストレッチのイメージのあるヨガという言葉を聞いて、運動部の生徒たちも気軽に話してみようと思えるそうです

 

 

 

②ヨガの効果が大きいと思われる生徒について

生理痛、PMSに悩む生徒のケース

 

●主訴:生理前になると涙が出るほど気分が落ち込む

●対応:PMSが起きる時期を養護教諭が示し、生理中にスクールカウンセラーが対応

カウンセリングにおいて、感情のコントロールの難しさや生理痛を理解してくれない

周囲の様子に落ち込んでしまう気持ちを支えた

生理痛を緩和する、予防するヨガポーズを選択して、相談室にて行った

 

養護教諭との連携

 

どのように母親に自分の症状を伝えていくのか、婦人科の病院利用について予約・一緒に受診するのか、といったことはカウンセリングをしながら、生徒本人と共に考えていくことをしていきました

止まっていた生理が来るようになり、母に自分のストレスの理由を伝えられるようになり、体調も良くなり・・といいことづくしの後に、「友だちにも自分のつらいときに言葉で伝えられるようになる」といった思春期のとても大切な課題を乗り越えるお手伝いができました

第二次成長にきちんと向き合う親子の会話ってあまり少ないのかもしれません

そのような中でヨガとカウンセリングの方法は、「女性として生きる嬉しさ」を分かち合うことになったと考えています

 

参加された養護教諭の皆さんのご感想

 

ご感想としては、

 

 

 

●ヨガの意味や効果がわかったので良かった
●身体がスッキリした
●呼吸が普段浅いことが理解できた
●体調が良くなった(風邪気味の方の咳が減ったのには驚きました!)
●ぜひヨガを続けていきたい
●スポーツジムのヨガとは違った
●「人とは比べない」という言葉が本当に響いた
●自分に向き合う方法(カウンセリングをはじめること)を生徒たちがすぐにできるわけではないので、体からやっていくことは良いかも・・

 

今後に向けて

 

参加してくださった学校は、

中高一貫校、男子校、女子校と幅広く、それぞれの学校事情も異なりますから、

<ヨガをどのように取り入れていくのか>、については、さらに検討が必要だと考えます

 

 

学校×ヨガ

 

 

学校のために、学校で生まれた。

Yoga Ed.の歴史は、

1999年、のサウスセントラル・ロス・アンジェルス・チャータースクールで始まりました。

ロス・アンジェルスの中でも犯罪、貧困、暴動が多い地域にあるこの特進校では、生徒たちが、学校の内外において、健全な生活を過ごすためのライフスキルを身につける必要性に迫られていました。

この必要性が、慈善家で、かつ自身も長年にわたりヨガを教えていたタラ・グーバーに強い影響を与え、この特進校にてYoga Ed.を生み出すことになったのです。学校の状況を効果的に改善させるべく、心身の健康維持の為のプログラムを立ち上げることに没頭するうちに、タラは、学校の健全性を高め、また、人生の困難に立ち向かえる術を、子どもたちに身につけさせるためのヨガカリキュラムを作り上げることの出来る、情熱を持ったヨガ教育者達のグループを発足しました。そのプログラムは、驚くべき成功を遂げました。

特進校の共同経営者であるケヴィン・スヴェッドは、「ヨガの効果に疑いの余地はない。我々の生徒は、心身の健康維持全体、つまり、身体、健康を意識する力、ストレス管理力、集中力、学校活動、他者への尊敬と自尊心の構築において改善が見られた。」と賞賛しました。「我々は、本校にて期待される高い達成感を保つために、ヨガは有効かつ価値ある要因であると考える。」

 

<Yoga.ed サイトより抜粋>