ヨガ思考

薬を飲まずにADHDを緩和したいという保護者の想い

スクールカウンセラーとして

子育ての相談に応じると

「薬を飲ませたくない」という保護者の想いに触れることが多くあります。

しかし、落ち着きのなさや学習への意欲の低下、集中力のなさ

友人トラブルはとても心配・・。

そんな時にいつもヨガを受けてほしいと感じてしまいます。

それはこんな論文を知っているからです。

 

 

以下は、

古宮先生の論文より抜粋させていただきました。

 

 

 

Harrison, Monocha, and Rubia(2004) の研究では,

ADHD の診断を受けた子どもたちと,

その親(父親または母親のいずれか)が,

ヨガの瞑想をおこなった。

彼らはクリニックでの週2回のヨガ瞑想クラスに

参加するとともに,家庭で毎日瞑想をおこなった。

ヨガ実施期間は6週間で,その前後のADHD 症状の変化を観察した。

 

 

すると,

6週間のヨガ瞑想を親子とも完了した26名の子どもたちの集中力のなさ,

過活動性,衝動性という ADHD の症状について,

親による評価も担任の先生による評価も, いずれも軽減していた。

 

また,ADHD の精神科薬を投与されていた20名の子どものうち,

11名について薬の量が減った。

 

さらに,参加した親の92%は,ヨガ瞑想が子どもに効果があったと答えた。

より具体的には以下の項目が,とくに高い評定を受けた:

 

「子どもの自 己評価・自尊心が高くなった」,

「睡眠のリズムが改善した」,

「より協調的になった」,

「学校の先生との関係が良くなった」,

「学習態度が向上した」。

また,親子関係もより良くな った。

 

さらに子どもたち自身も,「より気持ちが落ち着いた」,

「慌てなくなった」,「授業に集中できるようになった」と答えた。

 

 

また,Peck et al. (2005) による集中力に問題をもつ小学生の研究でも,

ヨガをおこなった子どもたちはヨガをしなかった

統制群の子どもたちに較べて,集中力が格段に向上し たことが観察されている。

 

 

これらの論文をもとに、

私が資格を取得したYoga.edのプログラムは

ADHDのお子さんに必ず寄与できると考えています。

 

もちろん万能薬ではないけれど、

ふっと親子共々力を抜いていただくきっかけとなったら・・・

 

論文のリンクは、

こちら

学校×ヨガ

 

 

学校のために、学校で生まれた。

Yoga Ed.の歴史は、

1999年、のサウスセントラル・ロス・アンジェルス・チャータースクールで始まりました。

ロス・アンジェルスの中でも犯罪、貧困、暴動が多い地域にあるこの特進校では、生徒たちが、学校の内外において、健全な生活を過ごすためのライフスキルを身につける必要性に迫られていました。

この必要性が、慈善家で、かつ自身も長年にわたりヨガを教えていたタラ・グーバーに強い影響を与え、この特進校にてYoga Ed.を生み出すことになったのです。学校の状況を効果的に改善させるべく、心身の健康維持の為のプログラムを立ち上げることに没頭するうちに、タラは、学校の健全性を高め、また、人生の困難に立ち向かえる術を、子どもたちに身につけさせるためのヨガカリキュラムを作り上げることの出来る、情熱を持ったヨガ教育者達のグループを発足しました。そのプログラムは、驚くべき成功を遂げました。

特進校の共同経営者であるケヴィン・スヴェッドは、「ヨガの効果に疑いの余地はない。我々の生徒は、心身の健康維持全体、つまり、身体、健康を意識する力、ストレス管理力、集中力、学校活動、他者への尊敬と自尊心の構築において改善が見られた。」と賞賛しました。「我々は、本校にて期待される高い達成感を保つために、ヨガは有効かつ価値ある要因であると考える。」

 

<Yoga.ed サイトより抜粋>